お正月飾りの意味

お正月飾りの意味

108回目の除夜の鐘と同時に、新年を迎えます。お正月は家に神様を迎えて祝う行事です。門松を立てたり、鏡餅を飾ったり、しめ飾りをするのは、全て神様を心から歓迎するために行うものです。

門松も、鏡餅も、お正月には欠かせないものですが、それぞれに込められた意味をご存知でしょうか?

【門松】

 神様が家々に降りてこられるための衣代(最後に降りてこられる場所)

 門松を取り付ける日

  良い日:12月26日・27日・28日・30日

  悪い日:12月29日(苦立て)・31日(一夜飾り)

12月29日に飾るのは「二重苦」、さらに9の末日でもあるので「苦待つ」に通じるとされ、「苦松」といって忌む。また、旧暦の大晦日にあたる12月31日に飾るのは「一夜飾り」「一日飾り」といって神をおろそかにするということから、それぞれ避けるという風習もあるようです。

  

【しめ飾り】

しめ縄で作ったお飾りの事で、正面玄関の軒下につるします。家にある古い年の 不浄を祓って、いつも神様をお迎えできます・・というしるしです。

 

【鏡餅(生命力をもたらすとされた)】

神様へのお供え物です。お飾りにも意味があります。

うらじろ(長命を表す) ゆずり葉(のちの世代まで長く福をゆずる)

だいだい(家系が代々繁栄する) 昆布(よろこんぶの意)

干し柿(幸福をしっかり取り込む) 伊勢えび(腰が曲がるほど長寿を!!)

 

【おせち料理】

おせち菓子(現在は販売しておりません。)

元々は神様に供えるご馳走。神様を迎える正月に台所仕事をして騒がしくしない、日頃忙しい主婦を3日間休ませるための保存食など、色々な意味があります。

基本的には1の重から4の重まで。地方によって異なりますが・・

  1の重 きんとん・かまぼこ・黒豆・だて巻など

  2の重 酢の物

  3の重 焼き物

  4の重 煮物    を詰めるのが一般的のようです。

重箱が2段、3段の場合は工夫して詰めます。ただし、品数が奇数になるように 詰めるのが昔からのしきたりのようです。

 

(※地方により異なる場合がございます。)

何気なく過ごしていたお正月ですが、古人の色々な知恵が含まれているものですね。今年のお正月は外出も厳しく、ご自宅で過ごされる方が多いかと思いますが

皆様よい年をお迎えください。