春を代表する和菓子「桜もち」。春の季節ならではの桜香る和菓子で全国的にも愛されている生菓子です。この桜もち、大きく分けて2種類あるのはご存じでしょうか?
■関東風・関西風
桜餅には、小麦粉などを水で溶いて薄く焼いた生地で餡を包んだもの(関東風と呼ばれるもの)と、道明寺粉(どうみょうじこ)を蒸して作った生地で餡を包んだ(関西風と呼ばれるもの)ものの2種類があります。
如水庵の桜もちは、碾き割にしたもち米をふっくらと蒸しあげ、小豆こし餡を包んだものです。
■桜もちの葉
桜もちの葉っぱは食べることが出来ますか?とお問い合わせを頂くことが多々あります。
如水庵の桜もちは葉っぱも食べることが出来ます。葉も美味しく食べていただけるよう、若く小さな葉を選び塩加減を調整しています。この桜もちの葉はお餅の水分蒸発を防いだり、春らしい桜の香りをつけることができます。中の程よい甘さのあんこと、塩気のある葉の組み合わせが美味しさを引き立たせます。
もちろん、葉をはがして食べることでほんのり桜香るお餅とあんこの美味しさを楽しむことができます。お好みの食べ方で美味しく食べていただければと思います。
■如水庵の桜もち
桜もちの製造現場を覗いてみました。
如水庵の桜もちは一つ一つ手づくり。朝早くからつくられています。
生地をせいろで蒸し、捏ち(でっち)ります。
(※捏っちる…粉などをこねること。他の地域では「半殺し(はんごろし)」と呼ばれることもあり。)
まだ湯気の立つ熱々の生地でひとつ一つ手包み(包餡(ほうあん))し、塩漬けした桜葉で巻きます。
如水庵の桜もちは葉の裏側が見えるように包んでおります。柏餅のような表裏の定番の決まりは無いようです。
完成!如水庵の桜もちは現在も職人がひとつ一つ手作業で作っており、作れる数が限られております。
機会ございましたら、是非ご賞味くださいませ。