冬至(とうじ)は、二十四節季の一つ。(二十二番目)
一年のうちで太陽がもっとも南に傾いて、高度が低くなるため、昼間の長さが一番短くなる日です。
この日を境にまた徐々に日が長くなってきますが、寒さは冬至過ぎが本番です。
世界各国では、冬至を『太陽の誕生日』と考えるところが多く、その後のクリスマスやお正月などの行事につながるきっかけと位置付けているようです。反対に日本では、昼間の時間が短くなる事を『太陽の力が衰える』ととらえ、その回復を願った火にかかわる行事が各地で行われています。
また冬至は、『一陽来復』(いちようらいふく)の日でもあります。つまり、『陰きわまって陽が再び生じ始める』日。この日を境に春が近づいてきます。
冬至は、これから迎える厳しい冬の寒さに向けて、病を未然に防ぐ体を作り、楽しく冬を乗り切れる体を作る日なのです。
柚子と南瓜(かぼちゃ)
『冬至は柚子湯に入り、南瓜とこんにゃくを食べるといい』という習わしがあり、柚子湯は無病息災を、南瓜やこんにゃくは開運を招くといわれています。
また、冬至に『ん』のつく食べ物を食べると『運』にあやかるそうで、れんこん・にんじん・ぎんなん・なんきん(かぼちゃ)・こんにゃくを煮物にして食べる地域が多いようです。
これから迎える寒さのための野菜不足や、運動不足から来る病を、未然に防ぎ、楽しく冬を乗り切る知恵が、古くから考えられていました。
2020年の冬至は12月21日。
年末の慌ただしい時期ではありますが、冬至の七種・かぼちゃを食べ、柚子湯に入って、沢山の運と健康を味方につけたいですね。