2009年、如水庵の春から初夏の如水庵を彩る新しい顔として仲間入りした、トマト大福。
果物のように甘くジューシーでほどよい酸味のあるトマトは、驚くほどに餅や白餡とマッチ。
そんなトマト大福の誕生秘話をご紹介。
早春はいちご大福、夏から秋はぶどう大福、晩秋には柿大福。
どうにも寂しいのは、桜から青葉の頃に如水庵の看板を飾る大福がないことでした。「この季節にピンとくる大福をつくりたい」。
今から20年ほど前、会長と副社長が思い描いていたのは、漠然としたトマト大福のイメージでした。野菜を使ったスイーツが話題になりつつあった頃。ヘルシーなトマト大福はきっと、時代のニーズに合うはず。
そんな思いから、まずは大福にふさわしい理想のトマト探しが始まりました。
欲しいのは「大福にしておいしいトマト」。
単体で食べたときに一番おいしいと感じるものではなく、大福にする意味のあるトマトを。
まずクリアすべき条件は、野菜の青臭さが無くフルーツのように甘くおいしいこと。さらに、餅や白餡との相性という点で、“甘味と酸味のバランスの良さ”も欠かせない条件でした。
熊本や徳島などの産地から、トマトを取り寄せては試作を繰り返す日々。そんな中、糖度が高く食味のよい「シンディスウィート」や糖酸バランスに優れた「フルティカ」などの品種が最適でした。
甘みが強く、食感が滑らかで、皮が薄い、糖度以上に甘さを感じる…まさにフルーツのようなトマトです。 「濃厚でコクのある甘味と旨味、爽やかな酸味のバランスはまさにフルーツ」と、試食をした森副社長。
このトマトを使って開発がすすめられ、2009年販売が始まりました。
当時は福岡空港で限定販売をしたところ、予想を上回る反響が。
「トマトのスイーツなんて新鮮」「甘いものだけどヘルシー、体に良さそう」「野菜だなんて思えない美味しさ」など、うれしいお声を頂きました。
そんなトマト大福も2021年4月にリニューアルを控えております。
さらに美味しくなるトマト大福が楽しみです。