黒田如水のような菓子をつくれ

黒田如水のような菓子をつくれ

私どもは代々、神社仏閣御供物調進所として代を重ねて参りました。
しかし太平洋戦争後、神社仏閣の御供物菓子だけでは商売がなりたたなくなり、博多名物になるお菓子を開発する必要に迫られます。黒田如水公を敬愛していた先々代の森正美が、苦心して創製したのが「もなか黒田五十二萬石」でした。

如水公、光姫様 黒餡 白餡

如水庵が戦後も菓子業を営むことができたのは、昭和26年に発売した「もなか黒田五十二萬石」が、お客様にご愛顧頂いたおかげです。

もなか黒田五十二萬石ポスター(2014年作成)

「もなか黒田五十二萬石」誕生秘話をポスターに表現しました。このポスターは2014年に作成し、福岡市営地下鉄などに掲示したものです。ポスター左下の文章は下記のとおりです。

如水公への思いをこめて、六十数年。
時は、昭和26年。「旧福岡藩の歴史にふさわしい菓子を作りたい」という強い思いを抱いた如水庵の先代社長 森 正美は、黒田官兵衛(如水)のご子孫、黒田長禮公のもとを訪れた。
その熱い思いを伝えると、長禮公は家紋の使用を快諾くださり、「藤巴(ふじどもえ)」の紋が入った屋根瓦をくださった。
その紋を写し取り、精魂こめてつくりあげたのが「もなか黒田五十二萬石」なのです。
現社長の森 恍次郎は、「黒田如水のように生きよ」という先代社長の言葉と、如水への深い尊敬の念から、屋号を「如水庵」と改名。
平和の世を作るため創意工夫を重ねた黒田如水のように、おいしく、健康に良いお菓子で、家庭の平和と世界の平和に貢献する。

如水庵の一つ一つの菓子には、そんな願いが込められています。