七夕の物語って?
昔々、天の川の西に天界の機(はた)を織る『織女(しゅくじょ)』が住んでおりました。
彼女が毎日忙しく1日中織物をしているのを見た天帝は、対岸に住む牛飼いの『牽牛(けんぎゅう)』と結婚させ、天の川の東で暮らせることにしました。ところがこの二人は一緒になると話をしてばかりで、一向に仕事をしなくなりました。怒った天帝は織女を天の川の西に連れ帰りました。すると織女は毎日泣いてばかりです。
気の毒に思った天帝は、1年に1度、7月7日だけ、織女が天の川を渡って、2人が会うことを許したそうです。(※地域により、諸説あります)
■一般的な七夕の行事
短冊に願い事を書き、笹の葉につるし、七夕の晩だけに逢うことが許された『織姫』と『彦星』に短冊に書いた願い事をかなえて貰うようお祈りします。このような星のお祭りは世界でも珍しいようです。
■どうして笹竹に願いを飾るの?
七夕が日本に伝えられる前から笹(竹)は神聖なものとして大切に扱われてきました。タケノコから親竹になるまでの期間の速さに生命力を、強力な殺菌力を持つその葉に魔除けの力を持つと考えていたのです。
七夕の歌にもある『五色の短冊』。もとは五色の布が使われていたとか。
お裁縫や織物が上達することを願って、織姫に捧げたといわれています。その他に、針に五色の糸を通したものを飾ることもありました。
のちに高価な布の変わりに紙の短冊が使われるようになったとか…。
昔の人は七夕の日、タライやオケに水を張って星を水面に映したとか。
風が吹くと、水面がゆれて星たちがお互いに近づくように見えるのを楽しんだようです。素敵…!!!
大切な日本の文化。できる範囲で楽しみたいですね。