長月の茶席菓子

お知らせ

如水庵では、毎月その季節にあわせた上生菓子を創作いたしております。

着せ綿

煉切製(薯蕷あんのせ) 中は、小豆こしあん

重陽(九月九日)の前夜、菊の花を真綿で覆い、翌朝、朝露がついた綿で顔や体を拭うと長寿になるという言い伝えに因んでいます。


重 陽

煉切で白小豆鹿の子を巻いた物

九という陽の数が重なることから九月九日を重陽といいます。古来日本の宮中では観菊の宴が催され、「菊の節句」「菊の宴」ともよばれていました。


初 雁

薯蕷饅頭 中は、小豆こしあん

秋の頃、北方から最初に渡って来る雁のことをいい、その鳴く声は秋の訪れとされ「雁が音」といって賞されました。


花 野

きんとん製 中は、小豆つぶあん

緑のきんとんに三色の秋の花々をあしらい、秋の野の彩りを表現いたしました。


秋の音

煉切製 中は、小豆こしあん

風に揺れるすすきと虫の声は、深まりゆく秋の詩情あふれる趣があります。


こぼれ萩

高麗時雨と薯蕷羹の合せ物

萩は秋の七草の一つで、赤紫の可憐な花が仲秋の頃散りこぼれてゆきます。

【上生菓子 各種1個 324円】


秋の野

野路―押し物/桔梗―寒氷製

コスモスや桔梗が咲く秋の野は、明るさの中にも静けさを宿す風情があります。


菊の香

菊の花―すはま製/菊の葉―雲平の羊羹サンド

菊は気品と清香ある秋を代表する花として日本人に古くから親しまれてきました。

【干菓子 各1組 216円】