この時期のみ、如水庵で販売される「落雁」。
砂糖などを押し固めたお菓子で、夏のお供えでは定番となっていますが、この落雁と同じく砂糖を押し固めた和三盆糖…見た目はそっくりですが…何が違うのでしょうか?
■落雁とは?
「落雁」は木型を使用して作る「打ちもの」と呼ばれるお干菓子です。
ふわりと香るお米の粉に砂糖と蜜を加えてしっとりさせ木型で型打ちし、乾燥させて「落雁」が出来上がります。
■和三盆糖(型物)とは?
和三盆糖も落雁同様、木型を使用して作る「打ちもの」になりますが、この和三盆は、徳島県や香川県でとれる「サトウキビ」から作られる砂糖のことです。
粒が細かく、やや黄味がかっているのが特徴で、この和三盆のみを型に押して固めたものが「和三盆糖(型物)」になります。
落雁と和三盆糖。見た目は似ていますが、やはり食感や香りは違います。
そして大きな違いの一つ「砂糖の価格」
種類にもよりますが、和三盆糖は上白糖の5倍以上の価格と、とても高級なお砂糖の一種です。
和三盆糖100%のお干菓子をみかけましたら、ぜひ一度お試しください。
■落雁の由来(諸説あります)
「落雁」の名は、琵琶湖の浮見堂に降りて来る雁の情景を描いた、近江八景の「堅田の落雁」にちなんで付けられたという説などがありますが、そのさまざまな形の美しさは木型で決まります。
材質の良さと彫刻の冴えとが大切な条件です。
(博多駅前本店では如水庵で使われている落雁の木型の一部を展示しております。間近で見ることができますので機会ございましたら是非お立ち寄りくださいませ。)
落雁のアレンジレシピも紹介しておりますので、御供の後には是非召し上がりくださいませ。