如水庵は、古くより博多で商いを行ってきた歴史があり、そのおかげで地場には強いつながりがあります。それが強みとして表れているのが、サプライチェーンです。

お菓子の素材の調達から、製造、在庫管理、配送、販売に至るまでを自社で管理しています。

お取引先様との永い信頼関係で希少な素材を調達できていますし、製造は直営の工場があるので品質管理の徹底が行えます。また、多くの店舗を構え、販売体制も整っています。

つまり、如水庵はおいしさに対して徹底的な追及ができ、自信を持ってお客様へお届けできる体制があるのです。

如水庵は福岡の皆様に愛され、共に成長したいと思っております。

それを実現するためにはおいしさを保ち、また、向上させ 、感動していただけるような販売を行っていくための一貫した体制を保持していくことが重要です。

弊社はおいしさを追求し、一人ひとりに喜んでいただくことを「 こころざし 」としておりますが、それを実現するための土台があることが、サプライチェーンの強みであり、如水庵の強みと考えています。

少子化が進む日本で、福岡は全国的に見ても珍しく人口増を果たしている県です。
福岡市だけで見れば今後も増加が見込めますが、県全体としては、2020年を境に緩やかに減少していくと想定しています。

その中で如水庵がどう発展するかですが、やはり 、これまでお客様がごひいきにしてくださった如水庵ブランドの価値を高めることが重要と考えています。

ブランドの価値を高める、というと少し硬く聞こえるかもしれませんので言い方を変えますと、「福岡でいっそう愛される和菓子屋になりたい」ということです。

人口が少なくなるなかで「愛される」もしくは「 選んでいただく」には、なぜ如水庵なのかを価値として提供し続け、顧客満足度を向上させることが不可欠です。

それは、これまでの如水庵が行ってきた「おいしさの追及」や「衛生面や安全面の徹底」 といったお菓子の品質そのものの実質的な価値に加え、如水庵が企業として持つ価値観や 和菓子への想い、ストーリー、社会的貢献要素など、ファンになってもらうための情緒的な価値を伝えていく必要があると思っています。

福岡は利他的で、おもてなしや配慮の文化が色濃く残っています。如水庵はその文化の中で成長してきました。

この優しく、人情味あふれた文化を如水庵ブランドの情緒として伝えていき、如水庵の和菓子のおいしさを合わせて、これからの時代にも愛される和菓子屋として成長していきたい 。
そう考えています。