山本寛(やまもと・ひろし)

笑顔になりますように
願いをかけて心を込める。

HIROSHI YAMAMOTO

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笑顔になりますように
願いをかけて心を込める。
PHILOSOPHY

おいしい和菓子は
作り手が心地よく
集中できる環境から

素材が同じだとしても、つくり手の気持ちが入った和菓子とそうでないものは出来がまったく違うんです。だからこそ、私は製造部長として現場の人たちが快適で心地良く、なめらかに仕事ができるように環境を整えています。繁忙期に業務が集中して煩雑にならないように、かつ店舗で品切れが起きないように生産計画を立てて現場の地ならしをするのが役目ですね。今は現場を離れてマネジメントする立場ではありますが、忙しいときは現場に入って手伝うことが少なくありません。まあ、製造現場が好きっていうのもあるんですけどね(笑)

気づきがあれば現場に入り、自らの目で確かめる
気づきがあれば現場に入り、自らの目で確かめる
PASSION

いつも思い描く
おいしいの笑顔が
私の心をつくる

製造の現場に入るときはいつもお客さまが「おいしい」と笑っている顔を思い描いています。自分がつくったお菓子がお客さまのところに届き、笑顔をつくっている。そんな光景を思い描くとすごく楽しいんですよね。製造過程の中には難しい手仕事もあるんですが、集中して気持ちが入っていきます。実際に自分がつくったお菓子が並んでいるのを見て「なんておいしそうなんだ」と思わずにやけてしまうときもあるんです。どんなに良い素材を使っても心が込もってなければおいしくならないんじゃないかなって。ちょっと恥ずかしいんですが(笑)でも、本当にそう思うんです。

包装までもていねいに、美しく、品格を大切に
包装までもていねいに、美しく、品格を大切に
PROMISE

和菓子の魅力を
伝える楽しさと
伝わる面白さ

近頃、楽しみにしているのが「和菓子づくり教室」です。古賀市や福岡市など自治体から呼んでいただくこともあれば、大学から講師として招かれることもあります。初めて参加する人にとっては上生菓子など技術が要るものはハードルが高いと思いますが、その難しさも面白さの一つ。毎年、楽しみにしてくれる子どもたちもいます。もともと和菓子が好きな人はもっと好きになってもらって、それまで興味が薄かった人にとっても魅力を発見する機会にしたいですね。若い世代の”和菓子離れ”という話題を聞きますから、この体験を機にファンになってくれたら嬉しいですね。何より、私自身も次の教室がすごく楽しみなんです。

感覚を研ぎ澄まし、おいしさを追求する
感覚を研ぎ澄まし、おいしさを追求する
山本寛(やまもと・ひろし)
山本寛(やまもと・ひろし)
1996(平成8)年入社。食品工業科出身。かるかん部門、上生部門での経験を経て製造部長になり、工場の生産計画や物流部と販売の直営部との調整を管理している。